サーチエンジン(検索エンジン)マーケティング【SEM】の手法を3項目で徹底比較
サーチエンジンマーケティング(SEM)の手法と言えば、大きく「SEO対策」「リスティング広告」が挙げられます。SEO対策(検索エンジン最適化)とは、検索エンジンから「優良コンテンツ」として上位表示される技術です。
反対に、リスティング広告とは検索エンジンと広告契約を結ぶことで、「広告」として上位表示される技術です。正直、SEO対策とリスティング広告、上記の情報だけではどちらを選べば良いか判断できないと思います。
そこで、今回はサーチエンジンマーケティング(SEM)の手法に対して、「費用」「クリック率」「コントロール性」の3つのポイントから徹底比較します。ぜひ、手法を選ぶ際の参考にしてみてください。
目次
1.費用
サーチエンジンマーケティング(SEM)とは、インターネット上のコンテンツに対するクリック率(訪問者数)を増やすためのマーケティング手法です。クリック率が高いことは、それだけ商品・サービスが購入される機会も増えます。
2016年、総務省の発表によると、インターネット利用者数は世界で約35億人です。また、日本人を対象にすると、93.33%がインターネットを利用しています。もはや、インターネットは世界で最も大きな市場なのです。
そのため、サーチエンジンマーケティング(SEM)には、十二分の「費用」を掛ける価値のあるマーケティングと言えます。では、「SEO対策」と「リスティング広告」に掛かる費用を比較してみましょう。
SEO対策
SEO対策とは、Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンに「このコンテンツは優良な情報を提供している」と評価させるための手法です。検索エンジンから高評価を受ければ、それだけ上位表示されクリック率につながります。
正直、SEO対策は知識と根気さえあれば、ほとんど費用を掛けることなく実践できます。これは、コンテンツ側が検索エンジンの規則を守り、訪問者に優良な情報を届けてさえいれば評価を得られるためです。
リスティング広告
リスティング広告とは、Yahoo!やGoogleなどの検索エンジンと広告契約することで、設定したキーワードに対して上位表示されるというものです。SEO対策と比較して、広告費として費用が掛かるのが大きな特徴と言えます。
一般的に、Yahoo!やGoogleでは、各キーワードに対して「入札」という形を取っています。人気のキーワードと不人気のキーワードを比較すると、広告費に何倍もの差がでることは珍しくないのです。
SEO対策とリスティング広告を比較すると、費用という面ではSEO対策の方がお得だと言えます。ただ、あまり利用されていないキーワードを選ぶのなら、リスティング広告も十分魅力的です。
2.クリック率
サーチエンジンマーケティング(SEM)において、クリック率を高めることは最大の目的です。クリック率とは、検索エンジン上にコンテンツが表示された回数に対して、何回クリックされたのかを表したものです。
当然、クリック率が高いほどに訪問者数も多く、商品・サービスが購入される機会も増えていきます。インターネットは世界中に開かれた市場です。理論上は、約35億人を対象に商売ができると言えます。
ただ、現実にはクリック率を比較して高いコンテンツと低いコンテンツが存在しています。だからこそ、クリック率を高める対策を取る必要があるのです。では、次に「SEO対策」と「リスティング広告」のクリック率を比較してみましょう。
SEO対策
SEO対策の1番の特徴は、「訪問者に対して優良な情報を提供できる設計をする」ことが挙げられます。検索エンジンに上位表示されるためには、「優良なコンテンツである」と評価される必要があるのですから当然です。
このことは、すでに訪問者全体に広まっています。そのため、訪問者から「上位表示=優良コンテンツ」として認識されやすく、リスティング広告と比較しても高いクリック率につながるという訳なのです。
リスティング広告
リスティング広告の目的は、とにかく訪問者の目に止まれるようコンテンツを上位表示させることにあります。上位表示させたいキーワードに対して、広告費さえ支払っていれば良いのですから、コンテンツの質は高いとは言えません。
当然、リスティング広告による上位表示がコンテンツの質につながらないことは、訪問者側も理解しています。そのため、リスティング広告はSEO対策と比較しても、クリック率は低い傾向にあるのです。
クリック率を比較すると、リスティング広告よりもSEO対策の方が効果的と言えます。ただ、結局は上位表示されなければクリック率も上がりません。そう考えるなら、リスティング広告を選ぶ価値は十分にあるのです。
3.コントロール性
サーチエンジンマーケティング(SEM)では、クリック率を高めるために上位表示される必要があるということでした。インターネットの世界において、上位表示されるかされないかは比較にならないほどクリック率に差が生まれます。
例えば、「東京 スイーツ おすすめ」と検索したとします。検索結果は、約11,700,000件ほどです。ページ数(20件/ページ)にすると585,000ページです。みなさまは、全ページを確認できますか?
基本的に訪問者は、検索結果の2ページ目までしか確認しません。「上位表示=優良コンテンツ」であると理解しているためです。では最後に、「SEO対策」と「リスティング広告」のコントロール性を比較したいと思います。
SEO対策
SEO対策では、検索エンジンから上位表示されるまでにある程度の時間が掛かります。一般的に、半年から1年程と言われています。検索エンジンが、「このコンテンツは優良かな?」と調べるまでに時間が掛かるためです。
また、他のコンテンツもSEO対策で上位表示されようと努力しています。当然、人気のキーワードほど競争も激しくなります。そのため、SEO対策はリスティング広告と比較して、上位表示されるのが難しいのです。
リスティング広告
リスティング広告では、十分な広告費さえ確保できていれば、上位表示させることは難しくありません。選ぶキーワードやその他の設定にもよりますが、その日のうちに上位表示させることも可能です。
その上、リスティング広告において、キーワードは複数の選択もできます。当然、選択した数だけ上位表示されます。そのため、リスティング広告はSEO対策と比較して訪問者の目に止まりやすいのです。
コントロール性(上位表示させやすさ)ということで比較すると、リスティング広告の方が簡単であると言えます。ただ、上位表示されてもクリック率につながるとは限りません。つまり、結局はSEO対策も必要という訳です。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、サーチエンジンマーケティング(SEM)において主流とされる手法、「SEO対策」と「リスティング広告」を3つのポイントから比較してみました。
費用やクリック率で比較するとSEO対策、コントロール性で比較するとリスティング広告に魅力を感じます。ただ、比較して劣っているからと、すべての面に適応される訳ではありません。
大切なのは、コンテンツに対して必要なサーチエンジンマーケティング(SEM)を行うということです。「SEO対策」と「リスティング広告」、どちらの手法がそのコンテンツには効果的なのか、考えた上で決める必要があります。
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